誰かを許せないのは自分に何かを課しているから
つい先日、ルールを守らない人をとても腹立たしく感じている人、を間近に見る機会があり、それからというもの「ネガティブな気持ちをどう解消するのか?」ということについて考えています。
「ネガティブな気持ちを解消」とか言ってる時点で、自分の心の一部を否定している!という自分からの指摘も聞こえてくるんだけど、それはひとまず置いといて……。
「ネガティブな気持ちをどう解消するか?」と考えた時、2つ思ったことがあって、1つは、ルール違反をした人に腹が立つのではなく、自分の中に不快な感情が発生するのが気持ち悪いのではないか?ということ。
「それはルール違反ですよ!」というより「私を腹立たしくさせた、あなたが悪い!」という気持ちが強いのでは?という感覚。
もう1つは、普段、ルールを自分に強要しているから、守っていない人を腹立たしく思うのではないか?ということ。
子供の頃から世の中で生きていく様々なルールを教えられてきて、それはもちろん必要なんだけど、あまりにも強く強制されたら、(強制されたと自分が感じたら)、反発する気持ちが出来上がる。
でも、実生活ではもちろんルールは守る訳ですよ。
交通信号や、行列の順番、約束の時間、などなど。
実際の行動としては守るに決まってるんだけど、心の中で「私は強制されている!」と思ったら、それがたとえ、自分で自分に強制してるんだとしても、キツイんじゃないかな?と思う。
いつも自分にルールを強要してる感覚になって、精神的にキツイ状態で生きていたら、やっぱりルールを守っていない人を腹立たしく思うよね。
あれやこれやに腹が立つというのは、自分が良いコンディションではないということで、不快に思うことが減っていけば、自分の力を十分に発揮して生きていけるのでは?と思う。
そのためには、どうせ自分は黙っててもルールを守るんだから、「ルールを守りなさい!」と自分に強制しないこと、なんじゃないか?
交通信号にも、行列の順番にも、約束の時間にも、それぞれそれを守った方がいい合理的な理由があって、すでにそれを大人は知っている。だったら、それ以上、自分にそれを強要しない。
強要してる、と、私自身思っていなかったけど、日常生活の中で「こういうこと、されたくないな」って、思うということは、何かを自分に強要しているのでは?という疑いがあるんだよね。
強要、とまで行かなくても、自分に課していること、があるのなら、それをやめていく。
そうしたら、人の行動に不快感を覚えることがなくなるんじゃないか、と思うんです。