共感しなくても肯定できる
人を傷つけてしまうかも知れない、怒らせてしまうかも知れない。そう思うと何も言えなくなってしまう。
それは自分に嘘をつきたくない、という気持ちのこともある。
「これ、おいしいよね」
「これ、かわいいでしょ」
そうは思わない時に本当のことは言いづらい。
相手に共感出来ないということを言いづらいのはなぜか?
相手はきっと共感して欲しいだろう、と自分が思っているからだ。
それはすなわち、自分も他人に共感してもらいたい、と思っているから。
共感してもらえなかったら傷つくだろうな、怒るだろうな、それは自分の経験からの推測だ。
ではなぜ共感してもらえないと傷つくのだろうか?
あなたの価値観には同意出来ない。あなたの気持ちには同意出来ない。と否定的に言われることが傷つくのではないだろうか?
同意出来ないとしても、あなたの価値観はわかったよ。あなたの気持ちはわかったよ。と肯定的に言われたら?
受け取ってもらえたと思えたら、人は安心するのではないだろうか?
「そう思ってるんだね」
という態度で聞いてくれる人が一人でもいたらいいし、それは自分自身でもいい。
そうしたら、安心して人にも
「そう思ってるんだね」
と言える気がする。