桜の花は一年中咲いていない
気持ちが沈んでいる時、なんとなく調子が悪い時、これから先、ずっとこうなんじゃないか？と追い詰められたように感じる。
そして、そこから何とかして脱出しようと、もがけばもがくほど、深くはまっていくような気がする。
そんな時、私は、桜の木のことを思い出す。
春には花を、夏には青葉をつけ、秋にはその葉が紅葉し、そして冬に落ちる。
この春夏秋冬のサイクルは、１年のみならず、１月、１日の中にもあって、また長い目で見れば、人生全体が春夏秋冬に表される。
花が咲く、青葉をつける、紅葉する、落葉する。
それらは桜の木の中で起こる生物的な変化が現れたもので、桜が努力しようとしまいと、それはたぶん起こる。
桜自身の努力や気持ちとは関係のないところで起きているのだと思う。
人間のさまざまなリズムも、季節のようなもので、自分ではどうしようも出来ない、というか、どうしようと思う必要もなく、生まれるものなのではないか。
自分の変化に耳を澄まして、それに寄り添って生きていく。
それが出来たらいいなと思う。
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