生徒のピアノにイライラ?
10年以上前まで子供や初心者のピアノレッスンをしていた。
その頃、良く言われたのが
「生徒のピアノにイライラするよね?」
同業者だったり、他の先生業をやっている人だったりから。
ピアノの先生を始めた時は正直イライラすることがあった。
練習してきてないの明らかだし
こっちが頭の中で予定している音が全然出てこない
(自分が子供の頃、練習してなかったのはもちろん棚上げで!)
その頃の私は怒ってガミガミ言うより黙っちゃう先生だったから
子供は余計怖かったかも知れない。
2年ほど個人のピアノ教えてから改めてヤマハの講師になった。
その時のことなどはこちら ↓
ヤマハで私は
- 子供たちに楽しい時間を過ごしてもらうこと
- お友達と楽しく過ごしたい、と思えば子供は練習してくること
- 子供が上手に弾いて褒められるとお母さんもうれしいこと
などを学んだ。
それから後は、とにかくレッスン時間を楽しく過ごしてもらおうと心がけた。
お母さんと離れていること自体に苦痛を感じるほど小さい子供には
(お母さんの許可を得て)レッスンの終わりに飴やチョコレートをあげていた。
飴だったり、ジョークだったり、ピアノへの純粋な興味だったり……
理由は色々だけど、とにかく私と過ごす時間を楽しく感じてくれる子が増えると
黙っていても(その子なりに)練習をしてきてくれるようになる。
ただ、私はあまり「おおげさに褒める」ことはあえてしなかった。
褒められる、ことが目標になったらなんか違うから。
「どう?」と聞けば、子供だって自分の練習の成果が出ていること、
イメージしている曲に近づいてることくらい、自分でわかる。
「自分で自分の上達を感じながら上達して欲しい。」
この事は、今、大人の方々に歌を教えていても同じだし、
特にプロを目指す方々にはこの耳を持って頂くことも
歌(声)の上達と同じくらい大事だと思ってる。