らんこっこ音楽堂♪

ヴォイストレーニングとカウンセリング

違和感から自分を知る

生きて行くだけで疲れている人……私自身もその一人でしたが、無意識に周囲に合わせている人は多いのではないでしょうか。

自分というものの範囲が広がり過ぎていて、いわゆる空気を読むということをナチュラルにしてしまうんですよね。

ナチュラルに読んだ周りの空気を、自分の考えと混同してしまい、それに沿って行動するんだけど、元々はそれは自分の考えではないから、疲れちゃう。

 

カウンセリングセッションの時に、こちらがお話したことにクライアントさんが違和感を持つ場面があります。

「一般的にこういう方が多いんですよ。」とお話させて頂いた時に、
「あ、私の場合はそれとはちょっと違ってて……」と、クライアントさんが話し出す。

そういう時に、その人の輪郭がはっきりし始め、周りと自分との境目が立ち現れるように感じています。

大きな意味で言えば、私たちはみんな地球の子供であり、潜在意識では繋がっているのだと思うんです。

でも、肉体と言う物質を持って生きるということは、すでに骨格や肉付きなど、形としての個性がある。

その個性を忘れて、全体性の中に無意識に溶け込んでしまうと、自分の身体が不満を感じて、心まで辛くなってしまうと思うんです。

だから、カウンセリングで少しでも引っ掛かるところがある時には、そこを大事にしてもらって、違和感から自分の個性を知り、自分にとっての幸せを見つけてもらう。

そのために、カウンセリング内でヴォイスレッスンも使うことがあるんです。

声は、その人の骨格や肉付きに由来しているので、否応なしに個性が出てしまう。

だから、それに耳を傾けることが、人と自分の違いを知ることになり、自分は何が好きで、何に価値を感じ、何を幸せと思うか?それらを知ることになると思うのです。