木綿のハンカチーフ~音痴は治ります!
50代女性のMさん
「私、音痴なんです…」
と、おいでになりました。
まずは歌ってもらいます。
”木綿のハンカチーフ~♪”
「確かにそうですね、でも治りますよ。」
伺ったお話は…
「毎年、職場の忘年会の後に必ずカラオケに行くんです。
他の人は楽しそうに何曲も歌うんですけど、私は歌が苦手で…
とにかく、この”木綿のハンカチーフ”1曲だけを歌うんです。
でも、みんなに笑われてしまって、それが嫌で仕方ないんです。」
Mさんが来て下さったのは
ちょうど夏が終わる頃
忘年会までは3か月ほどあるから
間に合うな~と思いつつ
「今から練習したら、ほんとに治っちゃいますよ、いいんですか?」
「音痴でも治るんですか?」
「ほとんどの音痴は治ります。練習した曲は普通に歌えるようになります。」
「お願いします!」
ということで忘年会を目指してレッスンが始まりました。
この時のMさんは
♪こーいーびとーよー、ぼくはーたーびだーつー♪
ほとんど、すべて同じ音で歌っている状態でした。
でも、リズムはしっかり合っていました。
高さの感覚をつかんで頂けばよい訳です。
「こんな感じで音が上がっていっているんですよ」
「え?高さなんて考えたこともなかった!」
高い声の出し方がわからなくて
苦しいから高い音が出せない、という方もいますが
Mさんの場合は「音の高さについて考えたことがなかった」
このような方は新しく「高さ」に着目して曲を聴けば良いのです。
階名に直して考えてみると、こんな音の高さになります。
使われている音をみると
つまり、1オクターブ+レミ、まであるのです。
まあまあ、こんなことも含め約3か月練習して頂きまして
「じゃあ、たまみ先生、忘年会行って来ます!」
そして、年明けにMさんが報告に来て下さいました。
「どうでした?」
「”つまんない”って言われました…」
職場のみなさんはMさんの調子はずれな歌を
実は楽しみにしていて
ちゃんとした音程の ”木綿のハンカチーフ” を聴いて
がっかりしたのだそうです。
「でも、私は笑われない方がいいんです!」
ほんとに、そうだと思います。
自分がどうしたいか?
自分の下手な歌でみんなが笑って楽しいなら、それでいい。
笑われるのは、嫌だ、ちゃんと歌えるようになりたい。
どっちでも、その人の選択がすてきなのだと思います。
そして、笑われたくない!と決めて
3か月頑張って練習して、本当にみんなをがっかりさせるほど
上達してしまったMさんは輝いていました☆彡
周りの反応はどんな風になるか、わかりませんが、
歌が苦手で、自分で音痴だな~と思っている方でも本当に治ります。
私は音程のない歌を聴いてもなんとも思いません。
コツコツと直していくだけですので、
もし、迷っている方は気軽にいらして下さい。