母子でエネルギーを交換していると……
女子高校生とお母さんのヴォイスカウンセリングセッションをしています。
お友達との関係に悩んでいるお子さんは、そのことでお母さんを心配させていることに心を痛めている。
お母さんは、お子さんの様子に一喜一憂して、お子さんが傷ついて、状況が後退したように見えることについ怒ってしまう。
このお二人は、親子として、お互いが幸せになってくれたらいいと思っていて、
その幸せの根拠が少なからず自分にあることを自覚している状態です。
相手を思うから、心も痛むし、怒りもする……。
家族愛だよね……そう見えますが、お互いにとってベストではないのです。
お互いに、相手のことを心配する時、心配された方はその分、エネルギーを失います。
ただ、この母子はそれをお互いにやっているので「交換」になっていると言えます。
自分のエネルギーのうち、例えば20%をお互いに相手と交換したとしても、
その20%は使えません。人のエネルギーだからです。
残りは80%。
そこへ、また他の人がエネルギーを奪いに来たら、もっと減ってしまう。
少ないエネルギーで生きていると、精神的な疲れから始まり、肉体的な疲れへと発展していってしまいます。
これを起こさないためにはどうするか?
→相手を心配しないで、信頼する。
→思いやりがあるのなら、自分に出来ること、言葉をかける、行動で応援する、をして、その後は「してあげた」ことも忘れる。
つまり、自分のやるべきことは何かを考えておこない、相手の反応や結果には執着しないこと。
お二人がそれぞれに自分の人生を生きる。
今回の「問題」が、今後をより良く生きるきっかけになると信じています。