らんこっこ音楽堂♪

ヴォイストレーニングとカウンセリング

「今を丁寧に生きる」を実感するのにぴったり

レッスン生の方から、こんなご感想を頂きました。

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歌っていると次の音に意識がいって、今歌っているフレーズがおろそかになりがち。 歌を歌うって、「今を丁寧に生きる」を実感するのにぴったりだーと思った今日。

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そーなんですよね。
歌い終わったところ振り返ってても、これから歌うところばっかり考えててもうまくいかない。
今の今、歌ってるフレーズに集中する。
それでいて来た道、行く道は全てわかっていて、しかも新鮮に進んでいく……。
ああ、人生と同じじゃない~(*´-`)などと思ったのであります。


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私のレッスンでは、その曲をあたかも自分で書きました!みたいにオリジナリティを持って歌って頂けることを目指していて、歌詞やメロディ、伴奏から自分が感じたものを歌に乗せていきます。

でも、それは「気持ちを込める」というニュアンスとはちょっと違っていて、メロディの高低とリズムを整える、という音楽的な整理をしたのち、歌詞を普段の自分のしゃべりのままに乗せる、というあくまでも自然なもの。

その人らしさが失われるすべてのことを排除する作業、と言ってもいいのかも。

例えば「ありがとう」という言葉も「あ」の母音の明るさや長さは人それぞれ。いつも、自分が言ってる「ありがとう」を極力、使っていく。

更に曲の中で「ありがとう」を、どこで、誰に、どんな理由で、どんな気持ちで言ってるか?
細かい設定を心の中だけで決めてから歌う。これって、まるで役者さんだ(笑)

でも、この設定がないと、かえって歌いにくいんだよね。「空」という言葉を歌う時にはどんな色なのか、青い空か、灰色なのか、雲はあるのか、あるなら大きい雲か、薄い雲か…具体的なイメージを映像で想像して歌う。

聴いてる人は「あ、これは雲1つない青空だな」とかわかる訳じゃないんだけど、(いや、サイキックの人ならわかんないけど!)自分の中にはっきりしたイメージがあって、それを声にうまく乗せられた時にはその人の前に何か球体のようなものが見えるんだよね。

それが、メッチャ最高に良く歌えた時!

そういう時は歌ってる本人もなんか知らないけど「あ……」ってわかる。